「めがね」

かもめ食堂」を彷彿させるキャスティングにスタッフ。これはもう見なきゃと思って映画館に行ったんだけどなぁ…


なんつうかえもいわれぬ不思議な空間と時間。旅行するという感覚自体日常と乖離した異次元体験なのに、離島特有のゆったりした時間がそれを倍増させてるんだよね。
朝、主人公がどこからともなく聞こえる音楽をたどって見つけたメルシー体操軍団を見たとき、一瞬何かの宗教団体かと思ったよ。朝起きたら枕元にいるもたいさんとかユーモアを飛び越えてうっすら寒くなったのって自分だけなのだろうか…
自分も普段ぼーとしているし、おっとりしていてマイペースな人間なのでこういう所で時間を考えずに生活したいとは思うけど、なんか「たそがれる」ということを強制していると言うかそれが当り前だからとなんか押し付けがましくてしているようで、なんとなく好きになれなかった。まぁ、これは自分が途轍もなくへそまがりなせいなんだろうけど…orz
「大切なものをしまっておいても、何をしまったのか忘れてしまう」本当に大切なものなんて実はしまう程無いと言う事なんだろうけど、そんなこと言っていたらこの映画なんて無駄だらけだと思うぞ。


とにかく波の音が自分を安心させるのか見事に眠気を誘うし、ストーリーも別に山場があるわけでなくどこにも引っ掛からずにただ流れて行くだけなので起きているのが本当に辛かった(苦笑)
んでもって視聴後ものすごく定食が食べたくなったのだった。丼とか単品料理ではなくて「定食」。だって食べ物の映像がとってもおいしそうだったんだもん。例えどんなにおっとりした時間の流れだろうと食べるという事に関しては手を抜かない食卓を見事に表していました。