ザ・クイズショウ #10終(6/20)

あまりにも意外な伏線で驚いた…「イニシアチブ、俺」って本間そのままやん。

「生きろ」と書かれた文鎮を 井戸に沈めながらニヒルに微笑む
俺の前に道は無い 俺がそう主導権  
チブ 恥部 CHIBU チブ 恥部 恥部 CHIBUイニシアチブ 俺 イニシアチブ OLE!

ひーっ…「ニヒルに微笑む」とか「主導権(←番組)」の、「俺の前に道は無い(←自殺するつもり)」とか…単なる小ネタと思っていた歌がこのドラマの根本だったという事実。


『「青いな…っていうか痛いな。」by士』を捧ぐわ。
目覚めた神山が自分を断罪してくれると思っていたのに彼は記憶を失くしていた。それがショックでその失望が憎しみに変わり、記憶を改竄したのか?流石にそれはあまりにも強引過ぎると言うかさぁ、流石に本間の性格疑うわ…。もう少しその辺りの描写が欲しかったなぁ。まぁ他にも色々と細かい点で疑問が残るんだよなぁ。依田さんも何故手紙を本間じゃなくて神山に渡したんだ?宛先が無いから、てっきり飛行機に同乗した神山のモノだと思ったのかなぁ?(追記)
神山がついた嘘も2人の思いが成就する確信があったからこそのカワイイ悪戯でしか無かったワケで、だけど結果的にはそれが悲劇を生みだしてしまった。


もうドラマ中でこのクイズ番組の一般視聴者を無視した作りにしたのは、絶対に収集がつかなくなると思った判断だろうなぁ…その代わり、あややしかり調整室の面々がその役割を演じたんだろうな。物凄く勿体無い*1扱いだとは思うけど、受け手側の演技も重要だったからこそだと思おう。だからコレは司会者と回答者によるぶつかり合いではなく、スタジオ側と調整室側による送受信の舞台構成なんだろう。演技がどうとか言うより、前者二人だけだとつまらなかったと思う。絶対に1時間もたなかったぜ。
いや、ラストは2人ともすごい熱演だったけどな…個人的には前回の方が良かったと思うけど。でも神山が記憶を戻したせいか、すっきりして見易かった。だって本間の中の人、感極まり過ぎて何言ってんだかよくわかんなかったよ…だから一刻も早く歯を矯正し(以下略)。そういや日テレちゃんは昔、かとぅーんの某亀君の号泣シーンの鼻水を数十万円かけてCGで消したという話をどこかで見たけど、今回は無しですか?視聴率ですか?そうですか…


多分、こう思ったのは深夜版を見てないせいだろうなぁ…どこかでそのキャストを知って、絶対に見る!と思ったのに、テレビ欄調べてもどこにも全く載ってなかったのでもう終わったんだ…と思ったら、単なる関東ローカルだったよ。そりゃ見れんわ…。
だからこそ、深夜版を見た人達が今回の事で不満があるのも、想像つくよ。でも深夜版の真相はアレだった*2からこそ、2人がぶつかり合う濃厚な演技が合っていて、そしてゴールデンタイム版はこういう真相だったからこそ、その演者の力量も含めての「青春」や「青さ」や「不器用さ」だったのではないかなぁ?と思った。↑の視聴率云々は冗談ですが、スタッフもそこをわかっていて鼻水を残したんじゃないのかな?とつい考えてしまったんだけど…
なんかこう…色々書いているけど、一番衝撃的だったのはもじゃの人まで出演したことでした。中盤の本間の回想でモニターに映っている姿を見ただけで変な声出たのに、まさか本人お出ましとわ…見事なメタボ腹で笑ったけどな。
深夜版の憎しみ合っていた二人が一緒に飯を食いに行く仲になったことは今回の二人の未来の希望でもあり、そして時間が止まっていたのは神山だけでなく本間もそうで、過去の呪縛から抜け出したことを美咲が未来に進むために必要だったひなげし畑に3人揃っている絵と腕時計の反転でそれを示したのは良かったなぁ。
思いっきり説明不足の感ありな最終回だったけど、構成は斬新(DVDはどう構成するつもりなんだろう?)だったし、連ドラという商品としてはとても良心的だったと思います*3
今期では一番続きが楽しみなドラマでした。


DVDの特典が何故トランプ?ココは文鎮だろ?!
ふとコレを書き終わった後思ったけど、『「生きろ」と書かれた文鎮』って神山の事かな?だって、愛する人を殺してしまった本間を唯一現実世界に引き止め、そして記憶を改竄して友情を憎しみに摩り替えた甘え(神山を嫌いだったと言った好意の裏返しと同じく彼に対する執着)や自分の劣等感とかの重さを象徴してるのかなぁ…と思った。「井戸に沈めながら」なんて神山を追い落とすことを意味してるし…
ヒーッ!!!(鳥肌)

*1:特に田中さん…なんか泉谷さんの意見に頷いてオウム返ししていた覚えしかない

*2:ネタばれ見てしまったんです…orz

*3:1話完結だけど話の積み重なりがあり、話の流れが分かりやすくて終着点をきちんと示し続けてたので安心して毎週見れた