高村薫女史2本

ミステリーなのか…?どうせネタばれあるので隠し。本当にラストのことまでばらしているので注意!
追記:思いっきり文字化けしたので旧書体表記してません。(8/25)

レディ・ジョーカー〈下〉

レディ・ジョーカー〈下〉

レディ・ジョーカー〈上〉

レディ・ジョーカー〈上〉

う〜ん…今手元に無いから書きにくいなぁ。
色んな立場の人間の思いや行動、背景などを重層的に描かれているので、視点が散漫していて読み辛いかなぁ…と思ったけど、それも最初だけで気づいたらぐんぐん引きづられてハマって行ってしまった。と言ってもいつも通りハマったからと言って一気読みしたわけではなくて、それどころか睡眠時間削ってまで無理して読んだら絶対に話の内容について行けなくなると思って、万全の態勢で少しづつ読みました。堪え性のない自分にしては珍しく、少しでも楽しみを後にしよういう気分で読んだわ。
事件をきっかけにそれぞれがその地位や立場のせいでがんじがらめになって行く様子が凄い。特に城崎社長は最善の事をやっているつもりがどんどん最悪の方向に進んで行っているのが読んでいて辛かったです。
それなのに…それなのに…終章で吹っ飛びました。
びっくりしたわ、まさかのホモホモしい展開で…orz。えぇっと…これってあたいの勘違い?友人として以外の感情って「家族」?でも義兄さんのお母さんも妹もまだ生きているしなぁ…って混乱してもう何が何だか。そういやコレで義兄さんが「誰かに似てる…でも例え2次元でもこんなに出来た男が何人もいてたまるかっ!」という謎が解けました。睦月だ。
きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

外科医で、温厚で優しくて世話好きで、家事が得意(しかも几帳面*1 )で嫁さんの好みを完全に理解しプレゼントにハズレがなく、愛人(公認)の世話まできちんとやく…ゲイだけどな。完璧な男は2次元でもいないんですよ(超笑顔)


タイトルのレディジョーカーは障害者である布川の娘の事を指しているけど、ジョーカーって日本じゃババ抜きのせいでなんか厭われている感じだけど、どちらかというと欧米では切り札扱いなんだよな。事実ラストでは彼女と一緒にいるじいさんとヨウちゃんだけ無事に生活している様子が描かれていたし。でもそれ関係なかったらジョーカーって布川の娘だけでなく城崎社長の姪や物井のじいさんの養女もそうだよなぁ…。総じて数少ない女性キャラがあんまりです(苦笑)

リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫)

リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫)

リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫

リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫

内容はどこか外国のスパイものな感じなのに、文章が翻訳モノっぽくなくて読みやすかった。でも不思議な感じ…アタイ翻訳モノの文章が苦手なので。
でも話はつまんなくて卒業旅行で行ったことあるイギリスが舞台だったのと表現が素敵な文章に引きづられてだらだら読んでいたら、下巻で手島氏が再登場辺りで、面白くなってのめり込む様に楽しんで一気に読み終わった。LJも話が本格的に進むのって下巻からだったよな…まぁリヴィエラの場合はヲレが外国人名がなかなか覚えられないだけなのかもしれないけど。リヴィエラの告白で一気に謎が解決したし、思っていた以上に広大な話(要するにほとんど内容を理解出来てなかったのね)で、下巻の半ばからのスピード感は異常(笑)。
これもなぁ…相手を思いやる余りにやった事がその相手をどんどん深みにはまらせてしまったM・Gの悲しみに泣けました。
どうでもいいけど、CIAやMI6という言葉を見てヲレが真っ先に思い出したのが「パタリロ」って辺りが、なんだかなぁ…(苦笑)

ちなみに「リヴィエラを撃て」で一番の二枚目は鳩時計伝書鳩です。誰が何と言おうとヲレはそうです。かぼちゃがなんだい!シンクレアなんて目じゃないわよ!

*1:男女問わず、シャツのアイロン掛けが得意な人はそう決まっております