「風が強く吹いている」 in 大阪厚生年金芸術ホール

就業時間1時間前に仕事がどさっと来たために、出るのが遅くなり10分ほど遅刻しました。シクシクシクorz。
どのみちみんなでもちゃもちゃシーンは2階席だったため、よくわかんなくてどうでも良かったかも…遅刻したため最初よくわかんなかったし。
っていうか大阪公演が1日のみって何事ぞ。東京は1週間あった挙句に追加公演するほどだったくせに…

のでので、誰が誰かを認識するのに大分時間かかってしまいました。しかも原作未見だし。
青竹寮のほぼ陸上経験の無い寮生たちが箱根駅伝を目指す話で、普通にありえない話だけど昔だったらありかもしれんし、寮のレトロな雰囲気(風呂無しだし)やファッションとかで、てっきり昭和時代の話かと思ったら、現代の話かよ。でもよくよく考えてみたら、ヲレがいた大学の寮もこんな古かったわ…納得。
もう見事な青春群像劇でした。みんなキラッキラしていたなぁ…チームワークの良さが本当に伝わってきた。青竹寮でのシーンは皆わちゃわちゃしていて本当に可愛くて、絡みが自然でまるで舞台なのにTVや映画を見ているような感覚…2F席だけどな。これは3時間弱に原作のボリュームをたっぷり詰め込んだせいかな(注:原作未見)と思ったけど、それだけでなく完成度が高い感じがしたんだ。実は観劇後、なんか違和感が拭い切れなくて物凄くモヤモヤした気分を抱えたせいで、友達とご飯を食べに行って「舞台どうだった?」とか話したけど、全く感想が出てこないんだよなぁ…でも、じっくりパンフ見てやっと気づいた。
わかっていたけど、出演者ほとんどの人がキャリアが浅い…主人公のハイジ役の黄田川君なんて初舞台らしいし、劇中盤でもう声が枯れてまではいないけどしゃがれている人までいた、なのに何故かどこぞの劇団のお芝居を見ていたような感じがしたんだった。
ぼさっと立っている人が全くいなくて、みんな当たり前のように行動している。すごくそれが自然だったせいで、若手の芝居を見に行くつもりが思っていた以上にクォリティー高いモノを見せられて戸惑ってしまったんだった。(その辺り「遙か〜」は動いている時は良かったけど、立ち止まっている時は妙に不自然だったし、堂々とコチラにケツを向けていたしなぁ…。*1 )
でもそのせいか青竹寮のシーンでは脇役の影が薄かったけど(ごちゃごちゃし過ぎて。)、箱根駅伝のシーンになった途端一人一人がメインになって一挙にそれぞれのキャラが立っていって一気に話が盛り上がった。スポーツものだからまぁ王道と言ったらそれまでなんだけどさぁ…とにかく良かったよ。コレって原作が凄いのか、脚本?それとも演出の腕なのかなぁ…?とにかくなんか久々に胸がいっぱいな舞台を見れた。


・王子のオタクネタ(ルーキーズの安仁屋はつい最近ドラマになったからまだしも、越前リョータや花道って…客層をよく分かってるわよね…)に観客ウケ過ぎですよ。
・流石と言うか走のフォームは完璧だったと思う…一人きちんと脇しまっていたもんな。でもその前髪全開の髪型は止めた方が…だって余計に老けて見えるんだもの…一応若く見えるけどさぁ、流石に10代は無理があるというかモゴモゴ…
・なんと初4回のカテコ。ありがとうございます。
・「ガーナからわざわざ御堂筋線に乗って来た。」
・関西出身のキャストさんが多いらしくて、上から見ていると良く分かるんだけど、1F最前列の客層が他と全く違うんだよなぁ(苦笑)

*1:このおかげで「遙か〜」舞台の気になっていた部分も解消できた。事件は解決した!