魔女裁判 #10:終(7/11)

女は怖い…っつうのが結局言いたかったのだろうか?
本当に2時間ドラマで済む様な話だったなぁ…まさかあれほどいた徹とホワイトさん以外の裁判員が空気になるとは思わなかったわ。
もっと裁判員たちが有罪か無罪かで盛り上がるとか、駆け引きするとかそういう群像劇が見たかったんだけど、単なる「孤立した徹vs黒川」という単純な図式になってしまったよなぁ。初回では裁判員達のキャラ設定や背景がそれなりに出て主張していたのに、あっさり片付けられたよ。黒川に脅されているとしてもそれがメインじゃなくて付随的なもの(実行犯が裁判員にいて誰が操られているか?とか)だったらもっと面白かったと思う。そもそもブルーさんが黒川に全くのノーマークだったのはなんだったんだ…?
その黒川が悪目立ちしただけのしょぼさだったからなぁ。オチを知った今となっては頷ける小悪党っぷりだがそれにしてもキャラとしてはしょぼすぎるだろう…もっとあの組織の細かな設定(あるのか?)や黒川自身のバックヤード(裁判員達をどう見てるとかこの仕事における信念とか、何を考えているかよくわかんなかったよ)などを描いてくれてよかったのに…正体不明な不気味な雰囲気を出したかったのか?正体がホワイトさんの旦那だとわかってから少しは面白くなったけどそれも一瞬で、単に設定が表面化しただけで全く活かされず、それほどキャラ立てすることも無く本編にはあまり関係なかったのがなぁ。勿体無いとしか言いようが無いわ。
んでもって「ライアーゲーム」そのまんまだった演出にはもう唖然だったわ。音楽もなんか合って無かったし。
心理的な駆け引きを主体として本当にゲームそのもので、各キャラが見事に立っていたので、こういう派手な演出が光っていてスタイリッシュに感じたんだろけど、このドラマだとチープに感じて、冗長というか無駄と言うかなんかとても浮いた感じがした。


オチに関しては世間ではどう思われているか知りませんが(つうかもしかして空気?)個人的には満足しております。ラストに含みを持たせることから、魔女の存在感やミステリアスな雰囲気がばっちり出てたしね。
でもどうせだったら映像だけでいいので、魔女の犯行シーンみたいに黒川の隠しカメラに気づいたり、彼を盗撮する(まぁ娘か弁護士だろうけど)シーンも挿入して欲しかったなぁ。書いてること矛盾するけど。まぁだからこそのフェイクとしての黒川のキワモノキャラっぷりなんだろうけどなぁ…。
これだけキャラ出ていて10回もグダグダやっていてきちんとキャラが生きてると感じたのって徹とホワイトさんと香織だけってどういうこと?まぁ、ただ単に自分が見たかったものとは外れて行ったのをグチグチ言っているだけなんだけどな…。