任侠ヘルパー #3(7/23)

明日の弁当の準備をする数分の間に流し見するつもりが、気づいたら最後までじっくり見てしまっていた…まただよ。
ツッコミどころが後から後から出てくるけど、リアルタイムで見ている間は気にならないんだよなぁ。介護に関しては他人事じゃないので、見ていて鬱になってチャンネル替えてしまいそうになるけど、話のテンポが良くて演出や音楽が好みなせいか、気づいたら引き込まれてるんだよなぁ。
だって、ゲストが卑怯だ…森康子さんの熱演に胸が塞がれました…全国の「たかし」さんに同情するわ。あんな風に自分の名前呼ばれたらたまらんわ…。に加え、この手のキャラやらせたら多分同年代の俳優ピカ一の忍成君(本人的には複雑だろうけど)がDVの孫って…
髪の毛切って爽やかになった分、余計に狂気じみて怖かったよ。っつうか、ヤクザ役に田中哲司をもってくるかーっっ!!ちょい脇にまで全力押してくるのか…じーちゃん、ばーちゃんはもとより、初回の向井りーといい、ちくしょぉー、なんて抜け目の無いキャスティングなんだ…。その点に関しては本当に平伏するわ。


りこがヤンクミっぽくて「ごくせん」かよって思って「え〜っ…」ってなったけど、やっぱりそう簡単に解決しないわな。なんか介護に関する話は思ったよりは良心的なんだなと感心した。リアルとドラマとの折り合いの結果だろうけど、介護における家族の問題の的を射てたような気がする。子供夫婦とは疎遠なのに「家族だったらずっとそばにいてくれる」という節子さんのセリフが、この人の孤独と完全に孫の存在に対する依存度の高さが如実に表されている。
直接聞いたのか、誰かに聞いたのか忘れたけど、ヘルパーさんが大変な介護の仕事が出来るのは『「自分の親」じゃなく、「他人」だからお世話出来る』と言ったことを思い出した。
子供は年老いた親を見るのが苦痛でも世話をしなければならない(甘え)。親は他人ではなくて家族に面倒をみてもらいたい(依存)。というどちらも自立できないために齟齬が生じ、虐待やノイローゼへ行きついてしまう。(この手の捩れって日本特有の問題なのかねぇ?)
だからこそ、高志の「家族だから面倒みる」「同居の代わりに面倒みる」というのも本音だったんだろうし、(てっきり遺産目当てだと思ったけど。「家に火をつけるぞ」と脅すところなんて、「それが狙いだろ」って思ったよ。)そこで破綻してしまったんだろうなぁ。
「ヘルパーは家族にはなれない」と言う言葉は、節子さんを虐待する孫を捨てて自立させることが出来なかったという事なのか…なんか書いてて痛くなって来たのでここらへんでもう止める。


DVの孫と節子さんを引き離すのが、薬を販売して捕まったからというのが介護と任侠を結びつける上手い流れととるのか、強引過ぎると思うべきか悩むなぁ(苦笑)。薬の売人設定はあまりにも唐突過ぎて思わず吹いちゃったけど。
まぁ、そのことで孫と引き離されたせいで節子さんの認知症が酷くなったけど、もしかして孫が薬の売買で警察に捕まったことを教えてないのかな?服役を終えたら帰ってくることを知ったら、「しっかりして待っていよう」という気になるんじゃぁと少し思ったけど、そういうことは無いのかなぁ?やっぱり孤独の方が強くなるのかねぇ…


羽鳥さんがなんかヤバそうですな…頭おさえてると言う事は脳関係の病気の予兆ですかね?最近、脳溢血や脳梗塞による半身不随とかが若年化しているからなぁ。実は介護問題は老人オンリーじゃないんだよね。そこまで話を膨らますのかな?