臨場 #10終(6/24)

最終回ということで、倉沢の奥さんが殺された事件の件やそれに関しての立原との確執の清算編。
倉石の奥さん以外にも被害者がいた通り魔連続殺人事件だったんだ。しかもそんな強行に及んだ理由が司法浪人で家族からのプレッシャーで耐え切れなかったって、ストレス解消で殺されるってやってられないよな…そんな奴が弁護士ですか。あードラマでも嫌だけど現実にもありそうでもっと嫌。
奥さんを殺された復讐でいくら同じ苦しみを味あわせたいからと言って、寺島の奥さんを殺すって…彼女に罪は無いだろうと思ったけどアリバイ工作に加担したから共犯者なんだよなぁ。大瀬さんがその事実を知っていたかどうかは知らんけど。
なんか「アイシテル」の最終回を偶然見た*1せいか、たとえ殺人を犯そうとも生きててくれる方が家族にとっては救いだよね。所詮生きた者の勝ちだよなぁ…とそんなことをつらつら考えていたのを思い出して、落ち込んだ。
学校のレンガなんて使わなきゃ、バレなかったのかもしれないのにねぇ…?
大瀬が復讐に至ったのは警察が寺島を捕まえることが出来なかったからで、自分と同じく妻を無残に殺されて復讐に及ばなかったのは、倉石が警察側の人間だったからだという意見。でも倉石は直接的に事件解決に関わる事が出来なくて立原に託すことしか出来なかった。その点だけで言えば大瀬とは同じなんだよなぁ。だからこそ倉石は被害者や遺族のためにそれこそ「根こそぎ拾う」をモットーに仕事してきたのではないのか?
今までの話で倉石の仕事っぷりを見せて来て、ラストにこう持ってくる…連ドラのオチとしてこう落とすのは上手だなぁと感心した。1話完結と見せかけてこう来るか…納得。
大杉漣さんの顔がドス黒くてびっくりしたけど、単なる日焼けだよね…どこかの内臓悪くしてあんな顔色してるわけじゃないよね…?


実は原作を買ってきて今読んでいる最中だけど、ビックリした。
ほとんど違うよ…エピソードは同じだけど、ドラマはその断片を拾ってきて、1時間ドラマとして仕上げるために設定に肉付けしたりしてストーリーを膨らませている。原作では倉石なんてその短編ごとの主役である第3者の視点なため、彼の内面なんてほとんど描かれてないんだよ。まだ途中しか読んでないけど、ドラマで感心したエピソードがほとんどドラマオリジナルでびっくりしたわ。

臨場 (光文社文庫)

臨場 (光文社文庫)

*1:人を殺したのにたった1年で出て来れるものなんですか?例えば突き飛ばした時の頭の打ち所が悪くて死んでしまったとか傷害致死ならまだしも、結構打ち付けていたよね…。